翻訳・通訳のグローヴァ

  三慢

 三慢とは「慢心」「傲慢」「怠慢」の3つをいう。





1.慢心・・・
慣れ、気の緩み、うぬぼれ、思い上がりなどから、他人をあなどり、自己の考えや行動を省なくなること。

2.傲慢・・・
自分の考えが絶対正しいと思いこみ、人をいうことを聞かない。人を見下し、感謝の気持ちを知らない。「自分はダメだ。できない。それが解っている自分は偉い」と自分を低く見ながら、人を見下す「卑下慢」も形を変えた傲慢の一種。

3.怠慢・・・
一生懸命しない。現状に甘んじて努力を怠る。「できない」「やりたくない」といって、新しいことにチャレンジしない。新しいことを学ぼうとしないで、自ら自己の成長を止める。


そして、堕落する。

 「いやです」「できません」「やりたくありません」「ぐちぐちぐち・・・」という言葉が三慢の症状。


 他人の批判は一人前。では、自分はというと、四の五のいって働こうとしない。その癖、他人が成功したり認められたり、昇格したりすると、妬んで愚痴る。それらはすべて自らが行った判断や行動の選択が招いた結果であることに気づかず、不幸な境遇を嘆き、世を恨む。これを称して「腐ったみかん」という。


  とらわれない素直な心

 自分自身が持つ狭い知識・見識や変なプライド等のダークサイドの感情にとらわれない、素直な心を保てば「三慢」に陥ることなく、年月とともに光輝く側の人になる。


1.素直な心・・・
卑下することなく、傲慢になることなく、素直にありのままを受けれる心。


2.謙虚・・・
人の言うことをよくきく。いつも、自分が足らないことを人から学ぼうという姿勢。感謝の気持ちを忘れない。




3.チャレンジ・・・
何事にも一生懸命に努力する。困難なことでも、不得手なことでも、どんどんチャレンジする。新しいことをどんどん吸収していく。



そして、成長する。

 「やります」「やってみます」「させてください」「ありがとうございます」が、成長する人の言葉。


 兵法では戦いの状況を判断する際にこのようにいう。「形勢を見るな。勢いを見ろ。現在の形勢が不利であっても、勢いが強ければやがて形勢は有利となり、現在の形勢が有利であっても、勢いが落ちていればやがて形勢は不利となる」
 これは個人にも言えることである。只今現在の成長速度が、その人の有能無能を表すのだ。今現在、自分はどうか?それを常に振り返って欲しい。

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