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GLOVA憲章 絶対規定

GLOVA憲章は、「顧客の満足」「会社の利益」「社員の幸福」の3つを同時に満たし、3者が全てハッピーになる3WINを行動原理の最上位概念としている。したがって、業務上の判断や言動にあたっては、これら3つの目的を同時に念頭におき総合的に考慮したうえで行わねばならず、いずれか一つを単独で語ることはできないのが原則である。しかしながら、3つのそれぞれについて、他の2つがどうであろうが絶対的に守らねばならないという最低水準がある。そのような最低水準は「絶対規定」と呼び、ありとあらゆる原則に優先し遵守せねばならない。絶対規定については、GLOVA内のありとあらゆる理念・方針・目標・規定をもってしても、違反を正当化されることはない絶対基準である。

第1条  「顧客の満足」に関する絶対規定
(1) 商品・サービスの品質に欠陥があると知りながら、その事実を隠して販売してすること。
(2) 会社所定の価格に上乗せして、根拠のない高価格で販売すること。
(3) 顧客からの問合せ・クレームを放置または無視するなど、不誠実な対応を行うこと。

第2条 「会社の利益」に関する絶対規定
(1) 部署単位・個人単位で、最低限の生産性を維持していない状態(損失超過)であるにもかからず、業績向上に対する努力を行わない、もしくは業績を軽視する言動を行うこと。
(2) 会社所定の決裁プロセスを経ずして、会社の不利益となる商行為(販売・購買・贈与・権利の移転等)を行うこと。
(3) 会社の利益を損なうような事象(人為的事象・非人為的事象を問わず)が存在することを知り得ながら、上長に報告を行わないこと。

第3条 「社員の幸福」に関する絶対規定
(1) 役職・資格においていかなる関係にあろうとも、いかなる社員に対しても、差別・いじめ・侮蔑等人格の尊厳を蹂躙するような言動を行うこと。
(2) 会社または部署の業績を理由にパートナーを解雇すること。または本人の意思に反した残業を長期間に渡って強要すること。
(3) セクシャルハラスメント。明示的に「やめてください」という訴えにつながる行為のみならず、人知れず「我慢している」という状況につながるいかなる行為も禁止する。例えば勤務中において、肩をもむ・手相を見る・肩を組む・激励のポン等一切の事由の如何を問わず、異性に身体的に触れることは全面的に禁止する。


具体例でわかる!「これが絶対規定だ」

第1条 「顧客の満足」に関する絶対規定
(1) 商品に重大な欠陥があることがわかっている。しかし、言わなければ顧客は気づかないかも知れない。欠陥を隠して売れば目標を達成することができる。「ええい!売ってしまえ」→ 会社の利益のためでは正当化されない
(2) お客さんの予算をきくと弊社所定の見積りよりも随分余裕がある。「この際、価格を上乗せして出すか」→ 会社の利益のためでは正当化されない
(3) お客さんからクレームのメールが来ている。「対応すると余計な仕事が増えてしんどくなるので放っておこう」「上司に報告すると怒られるから、黙って無視しとこう」→ 社員の幸福のためでは正当化されない

第2条 「会社の利益」に関する絶対規定
(1) 自分のグループは膨大な赤字状態から抜け出すということを目標にみんなハードワークになっている。みんなの幸せのために「もう業績のことは忘れて楽に行こう」と呼びかけよう。→ 社員の幸福のためでは正当化されない。
(2) 誰も使っていない会社の機材がある。「うちのお客さんにただであげよう。どうせ使っていないから黙って持っていってもいいだろう」 → 顧客の幸福のためでは正当化されない。
(3) 隣のAさんが、上司を欺いて会社のお金を私用に使っている。「Aさんが叱られたら可愛そうだから見てみない振りをしておいてあげよう」 → 社員の幸福のためでは正当化されない

第3条 「社員の幸福」に関する絶対規定
(1) 部下のBはいくら教えても同じ間違いを繰り返す。大阪の同僚Cさんから電話がかかってきたので、Bに聞こえるように愚痴ってやろう。嫌になって辞めるだろう。「もう、うちのBったらね、全くバカなんだよ。早くいなくなってくれたらいいんだよな。あんな奴」 → 会社の利益のためでは正当化されない
(2) グループの業績では一人分人件費が超過している。Dを辞めさせたら黒字になる。「GLOVA憲章ではパートナーは終身雇用なんて言っているけど、私のグループの方針は違うんだよね。Dさんを雇いつづける余裕はないから、契約社員に変わるか、解雇かどっちか選んでね」 → 会社の利益のためでは正当化されない。
(3) 女性営業社員の部下Eさんから、取引先のF部長がセクハラしてきて困るという報告がある。そこへ、F部長からEさん指名で飲みに付き合って欲しいと要望がきた。下心が見え見えなのでEさんは嫌がっている。「Eさん、F部長は大切なお得意さんだからね。個人的な感情を交えず、会社のために行ってきて」 → 会社の利益のためでは正当化されない。



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