翻訳・通訳のグローヴァ







人生は何もかも自分の力だけでコントロールできるものではない。
時には人の力を超えた何かの力が働くことがある。

かといって、運命によって事前に決まっていてるわけでもない。
偶然に起こる事象に対しての自らの選択の結果が積み重なったものが運命だ。

ビデオゲームと同じだ。どんながイベントが起こるかは予測できない。
でもそのイベントにどう対処するかで勝敗が決まる。
突然予想もしない障害が現れたからといって、ゲームオーバーにならねばならないわけではない。

行列待ちで順番を抜かされたからといって、かっとなって喧嘩して警察につかまらねばならないわけではない。
何かがうまくいかないからといって、自暴自棄になってすべてを諦めねばならないわけではない。
一人の男(女)にふられたからといって、人生を捨てねばならないわけではない。
人の一言が気にいらないからといって、人間関係を崩壊させねばならないわけではない。
プライドがあるからといって、自分が成長するチャンスを拒絶せねばならないわけではない。

チャンスはいくらでも、その辺にごろごろころがっている。
チャンスに気づくか気づかないかが第1の選択。
気づいたときに、手にするかしないかが第2の選択。
手にしたときに、活用するかしないかが第3の選択。
触れて気づかずは第1の罪。
気づいて用いずは第2の罪。
用いて活かさずは第3の罪。
それがモノであれ、人材であれ、仕事であれ、何であろうが同じだ。

そして、一つのことに命を懸けて打ち込んでいたら(一所懸命)、
偶然に奇跡が起こる。

「奇跡」とは「一所懸命」な人への天からの贈物なのだ。

(注) 「一所懸命」とは
常に限界までがんばり続けていないとだめ。ちょっとがんばって、
「はい、私はがんばったから、後は神様お願い」では、ダメです。
「人事を尽くして天命を待つ」とは、できることを全て「尽くす」ところに意味があります。
熱がでるまで考え尽くして、へろへろになるまで行う状態です。
創意工夫を怠る(思考の怠惰)、中途半端に実行する(行動の怠惰)では、
「尽くす」になりません。
文字とおり、一つのことに命を懸けて打ち込むことです。




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