翻訳・通訳のグローヴァ
GLOVA社長が語る現在、そして未来を見据えた経営理念、経営戦略

ランゲージデバイド

サービス業の水道哲学

グローバリゼーション

ITイノベーション

2002
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サービス業の水道哲学
  ビジネスでは、単に外国語が話せるだけではなく、技術、マーケティング、広報、営業、生産、財務、法務などのプロフェッショナルな分野の国際業務が行える人材が必要だが、そのような人材の数は稀少で見つけにくく、コストも高い。これまでは、仕事を外国語で行う国際業務は特別な企業の特別な部署に限った話だからそれでもよかったが、今や企業規模の大小、業種、職種を問わず、日常業務レベルで外国語と無縁ではいられなくなった状況化では、企業向けの良質な専門サービスが、稀少、不便、高コストという状態では国際競争の上では致命傷となりかねない。

  そうすると我々は、単に良質なサービスを提供するだけでなく、さらに日常レベルで利用できるように、豊富で便利なかつローコストなサービスを供給することを目指すべきである。かつての高度成長期での製造業のごとき水道哲学、つまり「良いサービスを、安く、便利に、供給することによって社会は豊かになる」という哲学が、専門サービスにも必要であると思われる。「専門サービスだから値段も敷居も高くて当然、コストパフォーマンス、利便性の追求は必要ない」という常識に縛られてはならない。どんな世界にも努力と工夫の余地は存在するはずである。具体的なアプローチは次のとおりである。

製造業的アプローチ
・能力開発の工夫(良い人材を多く生み出すしくみ)
・知識リソースの整備(専門知識を共有できるシステムが必要)
・業務プロセスの工夫(業務の流れを効率的にするしくみ)
・協働の工夫(最適な分業と協働の在り方の工夫)

流通業的アプローチ
・リソース開拓(より良くより安いリソースの絶え間無い開拓努力)
・アセスメント技術(より現実に即した職能評価の技術)
・マッチングの工夫(ニーズと人材のベストマッチを迅速に行うしくみ)

  これらの各々のアプローチにおいて、絶え間無い創意工夫と経営努力を行うことによって、コストパフォーマンスの革新を追求すべし。特に、グローバリゼーションとITイノベーションはその手段におけるキーファクターとすべきであろう。
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