翻訳・通訳のグローヴァ

  3.Persistent （執着心）


　業績、成果、数字、業務目的達成に対する執着心。

失敗の原因の99％は能力的な限界ではなく、諦めることにあると言われる。なぜ諦めるか？それは、何としても達成しようという気持ちが足りないからだ。
　できない理由をみつけたら仕事が終わりだと思っていないか？もっと言えば、できない理由を引き出すことを目的にしてないか？ほとんどのことは、できないのではなく、できないと思いこんで諦めているのだ。


頭と体を精一杯使う
これ以上知恵がでないというくらい限界まで頭を使って考えて、
これ以上できないというくらい実行すれば、それで良し。
結果は必ずでる。その時でないとしてもタイミングの問題。必ずでる。
成果がでないのは、まだ工夫の余地があるにもかかわらず、考えることを怠けているか、決めたことを全て実行してないとき。「これ以上のことができない。限界までやった」と自分でいえる状態か？いえないなら、それが失敗の原因。


余計なものに執着せず、成果に執着する
「やってないじゃないか。これしないとだめだよ。」
「分かってます」
　この「分かってます」というのはどういう意味だろうか？分かっているけど実行してないならば、わざとさぼっているという意味になる。実行できなければ理解しているとはいえない。実行してないことを分かっているとはいうのはおかしい。
　実行してないのに「分かっている」というのはプライドの表れ。仕事の成果にではなく、プライドに執着している。怒り、恐れ、おごり、失望はダークサイドの感情であり、三慢である。これら負の感情に頭がハイジャックされる＝執着すると、仕事の成果には執着できなくなる。逆に、ダークサイドの感情から自由になれば、自ずと仕事の成果に執着できるはず。
　世で言う「もの事にとらわれるな（不必要なことに）」と「強く意志をもってやり抜け（必要なことは）」は同じ意味である。
  執着心レベルの判定実例

レベル 目標が達成できない。もう12ヶ月連続で、業績はぼろぼろ。さてどうする？ 大きな見積りがきた。これがとれるかどうかで、部署が達成するかどうかが決まる。期日は明日まで。
-2 そりゃ、達成しないよりした方がいいけどさ。そもそも会社は、目標目標と言い過ぎなんだよ。人生もっと大切なものがあるだろうに。給料？もっと上げて欲しいよ。 すみません。今日は私用がありますので、失礼しまーす。あ、明日は有給いただいてます。それでわ、ごきげんよ〜。
-1 「残念ながら今月も未達成に終わってしまいました。来月はがんばります」 申し訳ございません。今日はどうしてもはずせない私用がありまして。明日も有給いただいているのですが、でてきましょうか？いいですか？すみません。
0 これではまずいとは思ってます。施策も熱がでる程考えたことあるし、実行したこともある。あ、でも先月は忙しくて実行できませんでした。来月の施策？それも忙しくてまだ… 一応できる限りのことはやろうとするけど、だめならだめで、仕方ないですね。見積りの出来だけで受注が決まるわけではないし。いろいろな状況もあるわけですから、一概にはなかなかね。
1 悔しくてしかたありません。施策は徹底的に考えて、いろいろ試しています。つくった施策も必ず実行しています。100％かと言われるとまだ不完全ですが、少なくとも、実行してない月や全く施策のない時はないです。 そりゃあ、どういう見積りをつくればREGれるか、めちゃくちゃ考えて出します。でも、詰めが甘いまま出すこともたまにあります。ダメだったらショックですよ。でも、そんなに糸を引くことはないし、命がけというほどでもないです。
2 絶対許せない。毎月全力投球で頭をひねって施策を考えだし、考え出した施策は徹底的に実行している。最低でも、施策を考えること、徹底的に実行することに関しては、100％誰にも負けない自信がある。 提出するまでは死ぬほど工夫して、本当にこれでいいのか、不安になって何回も見直すし、出した後も結果がでるまでは気になって気になって仕方ない。万が一ダメなら、超大ショック。徹底的に原因を探り、次に生かす。


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